2020-03

小説

花園の墓守由為編第十章『彼岸より』

10 そうして剣ができるまでの日々は穏やかなまま続いていく。 いつも六人でとっていた食事の席に着いているのが、衛と七日とファレン、由為の四人だけになっても、ファレンは特に疑問を見せなかった。 「きさらと貴海が二人で先に食べ終えるとはな。逢...
雑記

5月に『花園の墓守 HP版』を出します 2020/03/22

 気が付いたら雑記をとても書いていなかった成瀬です。こんにちは。 仕事して原稿して倒れて、という毎日なのでなかなかネタがない。紅茶にドライフルーツを入れるとおいしいなどといったネタはありましたが書く暇はありませんでした!GWコミケとオフラ...
小説

花園の墓守由為編第九章三話『由為が考えた世界の救い方 』

9-3 由為は読み終えた。 さて、どうしたものかというのが正直なところだ。以前に貴海から教えられた滅びの手順。時間の流れの消失。物質の消失。概念の消失の流れのうち一つはもうたどってしまっていた。本の中に出てきたヴィオレッタの剣をもう一度使...
小説

花園の墓守第九章第二話『由為が考えた世界の救い方』

9-2 水やりを終えて、朝食を済ませて、巡回も行った。  彼岸は変わらず薄暗い空の下にあり花は冷たい風に揺らされている。いつか此岸に渡って誰かの薬になるのを知らないまま微睡んでいるようでもあった。 「由為君はまた本との逢い引きですか」  ...
小説

花園の墓守由為編第九章一話『由為が考えた世界の救い方』

9-1 由為は貴海の部屋で目を覚ましてから、こっそり抜け出て自分の部屋に戻ろうとしたときにきさらと出くわしてしまった。  すでに朝の身支度を終えているらしいきさらは目を丸くしたあとに尋ねてきた。 「貴海さんと一緒に眠ってたの?」 「一人じ...
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