無音の楽団リブースト! 2

 三月十日

 カクヤは「無音の楽団」の宿帳に自分の名前だけ記されていることを確認した。あとの五人の名前は綺麗さっぱり消えている。
 宿の親父と宿の娘に礼儀正しく感謝を述べてからカクヤは「沈黙の楽器亭」の外に出た。
 まずは「無音の楽団」に所属していた仲間を探さなくてはならないと、向かったのは酒場ではない。
 喫茶店だ。白と青の縦縞模様の外壁だ。犬の形の看板を見上げた後にカクヤが入る。
 その後に一人の男が姿を現した。
「あいつはもしかしたら、俺を探しているのかもしれないぞ」



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